ちょこっとだけ小一時間程、「お花見」気分を味わえました。
いやぁ〜、ホンットに日本人で良かった。
「日本人で良かったぁ〜」って思う事は結構ありますけど、その筆頭に「花火」、「紅葉」、そして「お花見」がありますよね。
「季節感」満載! 野村萬斎(つのだ☆ひろさんのネタ)!
その儚さが、また良かったりしますね。
でもこの桜の花、実は去年の夏にはもうその元(花芽)が作られていたってご存知ですか?では、なぜ? 次の春まで花を咲かせないのか?
まず、花芽は出来てすぐに「休眠」に入り、その後、幾つかの条件が揃わないと桜の花は咲かないからだそうです。その条件とは、、、
1.ある程度の期間、低温に晒される事で眠りから覚め、開花の準備を始める(休眠打破)2.気温の上昇に伴い花芽が成長、加速し、ピークを迎えて「開花」する。
という、二つなのだそうです。 良く出来ていますよね?
ですが、秋になればちょっと寒くなって、その後でまた暖かさが舞い戻るとかいうことは結構ザラです。なのに、なぜ「サクラ」は花を咲かせられないのか?
実は「葉っぱが有るか無いか」が重要なファクターなのです。桜の葉から「開花抑制物質」が出ている事に因って、花芽は開花に向かう事が出来ないのだそうです。葉っぱが散りきっていない秋には、「開花抑制物質」に因って、開花準備が出来ないから花を咲かせる事が出来ない、という事らしいです。
「サクラ」は美しい四季のある日本の国で進化した植物なんですね。
逆に、葉が無くなってしまうと、葉から出ている開花抑制物質も無くなり、開花を制限するものが無くなります。夏場の異常乾燥による落葉や、極端な虫害によるもの、台風等で葉がまったくなくなってしまったことが原因で、開花を始めてしまうのが、新聞をにぎわす「狂い咲き」というものなのだそうです。
サクラは、条件さえ整えば、開花を始めてしまうという典型例ですね。
要は、葉っぱを全て落としてしまえば、秋に開花してしまう可能性があるという事です。
その昔、この事を利用した「サスペンス・クイズ」みたいなものを読んだ事があります。殺人犯人が、秋にサクラの葉っぱを全て落としてサクラの花を咲かせ、春を偽装したトリック写真を用いてアリバイ工作するというものでした。「人を殺して死体を隠す以上に、木の葉っぱを全部むしって捨てる方がよっぽど目立つって!」というツッコミを必然的に迫られたので良く覚えています。
「だから何なんだ」って話ですが、こんな事が知らず知らずの内に僕らのDNAにも組み込まれているかも知れないと思うと、結構面白くないですか?
例えば、一筋縄ではいかない恋愛とか・・・ね?
「惚れ薬」の可能性とか・・・。
機会があれば、また。。。
人も皆、「花芽」は持っていても、一旦、「葉」を落とし、それから「春」を迎えなければ「花」を咲かせられないのかも知れませんね。。。
あとは「狂い咲き」か?