どうも、こんにちは。梨状筋のストレッチをしても梨状筋が本当に伸びているのか全く実感のないANNIEです。
普通、ストレッチをした時って「あぁ〜、ここの筋肉伸びてるなぁ〜」みたいな感覚ってあるじゃないですか? それが全くないんですよね…。トレーナー曰く「伸びないとその形にならないからその形になっていれば良いんですよ」って言うんですけど、感覚が分からないとなんか実感わきませんよね。。。川´・_・`川.。oஇ
相も変わらず、虫様筋から前鋸筋、そこから腹横筋を通って骨盤底筋群、内転筋から腓腹筋内側までの流れを作るというのが自分トレンドな今日この頃です。
なんか皆さんは私が筋肉の話をよくするから筋肉モリモリみたいなイメージがあるみたいですけど、実はここ3年くらいはウェイトトレーニングを禁止されているので全く筋トレはしてないんですよね。今ある筋肉は全て日常生活とドラムを叩くことだけで付いてる感じなんです。筋肉が強調されて見えているのは実はうまくシェイプしているからなんです。意外でしたか?まぁ、そんなもんなんです。ですので、昔みたいにみなぎるパワーで力技!みたいな風にはいきませんけど、だいぶスマートにはなったんじゃないかなぁとは思います。あ、ボディラインじゃなくてプレイがねっ💦
まぁ、元々が割と筋肉質って言うこともありますが、昔はパワーに困ることはなかったですね。変な話ですけど。
それなのに、さらにそれ以上にデビュー前はアルバイト先でも筋肉を鍛えたりなんかして。
母方の叔父さんがお祖父さんから引き継いだ板金工場をやっていて、そこで何年かアルバイトをさせてもらってたことがあるんです。アルバイトとは言うものの、実のところはお袋と叔父さんで話して私に人生経験をさせようみたいな一面も往々にしてあったとは思います。
大学に通いながらバンドも続けてアルバイトもやって、我ながらよくもまあ全部ちゃんとやってたもんですねぇ。午前中にアルバイト行かせてもらって、午後の授業に出て、帰りにバンドでスタジオ入って、帰ってレポート書くとか。なんか偉いなぁ、俺(笑) それも都内から通う感じじゃないですからね。実家は八王子だし、バイトは橋本だし、大学は水道橋だし、バンドは高円寺だし、移動だけでも全部で5〜6時間はかかるんじゃないですかね? まあ、実際は3つ重なるとこは稀だったと思いますけれど。
で、その板金工場というのはいわゆる車の修理の板金屋ではなくて、工業機械の制御盤などの外枠を受注で一つ一つ図面から起こして、機械で鉄板を切り抜いて、折り曲げて、必要であれば溶接して四角く箱状にして仕上げる、といった工場でして、当たり前ですけれど製品のほとんどが鉄(たまにステンレスやアルミ)なので、いちいち重量があるわけですよ。
そして材料になる鉄板もまたなかなかの良い重さです。
厚さ4.8mmのサブロク(3尺×6尺,900mm×1,800mm)の鉄板だと60kg
厚さ3.2mmのシハチ(4尺×8尺,1,200mm×2,400mm)の鉄板だと72kg
テンニ(1.2mm厚)の鉄板なら3枚持ち、テンロク(1.6mm厚)なら2枚持ちが当たり前。
比重7.85で計算するとですけどね。
そんなものを敢えて自ら進んで持って運んで鍛える、みたいな、一石二鳥的な感じでやってました。一日中運んだり、機械で撃ち抜いたり、曲げたりしてる訳ですね。そりゃあもう屈強ですわ ᕙ川՞ټ՞川 ᕗ
まあ、そんなんでしたから、当時の私の足腰は相当に丈夫に出来ていたと思います。自分で言うのもなんですが、もともと脚力は結構ある方で、学生時代、走り高跳びは170cm、走り幅跳びは550cmも飛んでいた上にそれにプラスアルファで敢えて重いものを態と持ったりしていたので、まあかなりのものだったと思います。THE YELLOW MONKEYのインディーズ時代のパンチのあるキックの音はここから生まれてたんですね。
その時期、工場では生産性を上げるために新しい機械を入れたばかりで、その機械に命令を出すGコードというプログラムが出始めた頃でした。ちょうどその頃、大学の精密機械工学科でそのGコードを習っていた私は、かたや実物を見て実感を得ながら学習する事ができ、かたや習った知識で工場では難なくそのプログラムを理解出来るという、これまた一石二鳥の恵まれた状況にいました。
さらにもっと新しい機械を導入しようとしていた叔父さんは、そんな私を少しは頼りにしていてくれていたのか、まぁそれよりも私の世間勉強の意味合いも多分にあったのだとは思いますが、取引先によく一緒に連れて行ってくれました。そして、その途中の車中で色々な話をしてくれました。年頃だった私は照れもあったのか、気の利いた話もせずにずっと隣の助手席に座って叔父さんの話を聞いているのが常でした。
ある日、その叔父さんが「なあ、英ちゃん。」と話を切り出しました。
この「英ちゃん」は叔父さん特有のイントネーションで到底文章では表せないし、なかなか発音も難しいので再現も出来ないのですが、あの声でこう呼ばれるともう聞き間違えようのないほど。
その頃、ちょっと眼の不調があって眼科に通っていたらしく、何がどう見えないのか自分でも色々と試していたようなんです。
「いい? こうやって両手の人差し指を立てて並べて片目で見てみて。」
「それで片方の指先だけを見ながらもう一方の指を離していってごらん」
そう、これをやると、指先があるところにいった時に急に見えなくなるポイントがあるんです。
「なんでか分かる?」叔父さんはと得意げに聞いてきました。
残念ながら私はたまたま何かで読んで知っていたので、
「あぁ、視神経が集まっているところはモノが見えないんですよね」と返したら
叔父さんは「なぁんだ、知ってるのか」とがっかりした口調で答えました。
「病院では『よく御自身で見つけましたね!』って驚かれたのになぁ」そう言う叔父さんに、はっとした私は
「確かに誰にも聞かないでそれを発見したのは凄いと思いますよ!」 そういったのを覚えています。
そう、そのことが発見されたのなんてつい数百年前のことですし、世が世なら、時代が時代なら自分でそれを発見したこと自体が大発見だったんですよね。
これ、いわゆる『盲点』と言うやつなんですね。左目を瞑って右目で見た場合、左の指先を見ながら右の指先を離していくと、右の指先が消えるんです。叔父さんすげえなぁ、素直にそう思いました。
(細かいことを知りたい方は「盲点」で検索するだけでやり方から何から書いてあるので見てみてください)
そしてまたある時、二人で車に乗っている時に叔父さんはこんなことを言い出しました。
「なぁ、英ちゃん。北半球に住んでる人と南半球に住んでる人って絶対に考え方が違うと思うんだよな。」
北半球と南半球では渦の方向が違うと言うのは聞いた事があると思いますが、地球が自転していることによってコリオリの力というのが働いて南北方向に物が動く際に軌道が曲がってしまう現象が起こるんです。なので北半球で起こる台風やハリケーン、サイクロンといったものの回転方向は必ず反時計回り、南半球では必ず時計回りになります。小さなところでは洗面台の栓を抜いた時の排水口に落ちていく水の渦も理論上では北半球と南半球では逆になるんですね。ただ、小さい範囲では他の要因も大きく作用することがあるので必ずしもそうなるわけではないようですが、少し大きな動きになると必ず同じ方向に回転するんだそうです。戦艦大和の主砲である46cm砲は物凄い飛距離があるので敵艦に当てるためにはきちんとコリオリの力を計算して発射しなければならないほど無視できない大きな力なんです。
排水口に落ちていく水の渦が北半球と南半球で逆ならば、血管を流れる血液も北半球と南半球では逆の挙動になるのではないか、と、そういうような事を叔父さんは言いたかったんだと思います。
「脳の中を流れる血液の流れ方が逆になるんなら、思考とか考え方とかも違うと思うんだよね」叔父さんはそう言いました。
当時の私はそれ以上の思考が働かなかったために「あぁ〜、そんなこともあるかも知れませんね」とそんな言葉だけを返してその時は終わってしまったんだと思います。
この叔父さん、お祖父さんの工場を継がないでどこかで研究開発していたら、もしかすると結構面白い研究結果を残したかも知れないですね。
それから30年。時は流れましたが、実は今でもそれがずっと引っかかっていてなんだかスッキリはしていないんですよね。結果が出てないというか、事実がわからないというか。。。川•̅_•̅川
前回、お話ししましたが、メインのトレーナーの他に2人、フィジカルトリートメントをしてくれるトレーナーがいるのですけれど、前回登場した腸肋筋マスターではないもう1人の虫様筋マスターの方とそんな北半球と南半球の話をしていた時のことです。
「あれ? 菊地さん。言いませんでしたっけ?」とその虫様筋マスターが言うんです。
「え? なんでしたっけ?」と聞き返すと、なんと、、、
「僕、その論文書いたんですよ。」
「ええーーーーーーーーーっ!!!!!」 ฅ川๑⊙д⊙๑川ฅ
ですよ!
30年越しでこんなところに同じことを考えていた人が居るとは夢にも思いませんでした。ただ、虫様筋マスターの彼が叔父さんと違うのは、あくまでも骨格や筋肉の付き方、使い方についてであって、叔父さんの言うような物の考え方の違いということでは無いようですけれども、着眼点というか発想は一緒ですよね。川*ᵕᴗᵕ川ウンウン
北半球と南半球の生物の挙動の違いなんて研究して居る人はほとんど居ないらしく、さらにはデータが全く足りないことでエビデンスがあまり得られて居ないので、残念ながら弾かれてしまったそうです。彼も頑張ってデータを取ったみたいですが、日本に住んで仕事をしていたらなかなかこれはデータが取り辛い分野のものではありますよね。
経年の進化過程を調べるなら、今現在オーストラリアに住んでいる方々は高々数百年程度の時間しか経っていないですし、もっと言えばその原住民アボリジニの方々ですら南半球で生活して何万年程度ですし、有袋類の骨格や筋肉の動きまで遡らなければならないのですかね?それにしたってもともとの進化の元の生物は一緒でしょうし、それが証拠に心臓の位置はやはり左ですし。
そうなると、どうして心臓は左じゃなければならなかったんでしょうかね? と、またまた違う大きな謎に出くわしてしまいます。どちらにあるかは個体差で、もっと同じような確率で右の人と左の人が居ても良いようなものですけどね…。「心臓は中央だ」っていう意見もありますけれど、そういうことではなくて非対称の方向が同一なのが疑問なんですよね。
そう、そのことをもう一人の腸肋筋マスターの物理好きトレーナーに話したら、これが面白いことに左利きの人でも体の捻れ方は右利きの人と同じ方向で、もっと言えば心臓が右にある内臓逆位の人も同じ方向に捻れるって言うんですよ。面白くないですか? こちらの腸肋筋マスターの方もたくさん解剖等を行なっていてやはり色々な知識をお持ちです。が、その捻れがなんの原因でそうなるのかはわからず、首をひねっております。北半球の人の捻れが皆同じ方向であるならばコリオリの力なのか、そうなると南半球の人は反対に捻れているのか? 彼は南半球のことは調べてないのでそこもわかりませんが、まあ、でもそれは考えにくいですから、左利きでも臓器逆位でも同じ方向に捻れるのはまた違う理由なんでしょうけど、これはこれでまた興味深いですよね。
今になって思えば、円運動の外側から内側、もしくはその反対の動きをする時にコリオリの力を受けるわけなので、単純に管の中を流体が流れるだけでそれほどの力を受けるとも思えないのですが、直径が変わったり軌道が変わる時には少なからず影響を受けてもおかしくはないのかな?とも思います。
って言うか、元Jリーグのキーパーがキーパー特有の筋肉、主に虫様筋の勉強と研究を重ねてトレーナーになっただけかと思ったら、やっぱり科学好きの人体骨格筋肉フェチ。前回の腸肋筋マスターもそうですけど、メインのトレーナーも毎年何回か人体解剖しに外国に行かれていて既に50体以上って言ってたかな? なんなんだこのジムは!って感じです。
このお三方の口癖というか、同様に口を揃えてよく言われるのが
「菊地さん、一度解剖やった方が良いですよ」
という言葉。
私、ミュージシャンなんですけどぉ… 川・᷄ὢ・᷅川
さて、前置きが長くなりましたが(笑)、今年に入ってからは昨年亡くなられた足立祐二さんの作業をやったりしております。このセッションは普通の8ビートではなく奇妙奇天烈なリズムと音階で出来上がっていて、THE YELLOW MONKEYの活動とはまた別に歳とって爺さんになっても楽しめると思っていて、空いたスケジュールの中で生涯のライフワークに出来たら面白いなと思っていたので、急にそれが断たれてしまって途方にくれたんですよね。音楽を失うことのとてつもない喪失感というものを初めて味わいました。
彼の遺してくれた音源を使ってセッションや、出来れば音源にも纏めたいのですが、如何せん故人がHDDを飛ばしてしまっている関係でなかなか思うように事が運ばないんですよね。ただ、セッションに関してはある一定以上の曲数は再現出来るようになりましたので、状況が好転さえすればセッションは可能になってきました。
YOUさんの誕生日には毎年恒例でライヴを行なっていたので、既に今年も前夜祭と誕生祭はやらせて頂きました。想像以上に臨場感があって考案した本人の私もびっくりしているくらいです。彼のプレイを一本化して、彼のシステムを使ってアンプに通して音を出すリアンプという手法で音を再現するので、シーケンスでPAスピーカーから音を流すのとは違い、音的にはその場でYOUさんが弾いているような臨場感をかなり再現出来てると思います。
大型連休中にも3日ほどセッションのスケジュールを組んでいたのですが昨今の状況により延期せざるを得ませんでした。残念。川。•́•̀。川💦
ですので、5月は緊急事態宣言ということもあり。ほぼ引き籠り状態です(苦笑)
外食もしていないので食事のコントールが出来すぎて、つい先日は高校入学くらいにこの身長になって以来、人生最低体重、最低体脂肪率になってしましました。さすがにトレーナーにも下げすぎと言われたので、目下、大幅に炭水化物とタンパク質の摂取量を増やして体力を回復中です。もうだいぶ戻ってきたのでまた絞り込みたいところですが、ウェイトトレーニングを禁止されているのでなかなか難しいところではあります。。。
若干 脱線しましたが、私自身、生前はYOUさんとのセッションはライフワークにしたいと思っていたので、今までの回数は難しいですし、このような状況ですので次回のセッションがいつ設定できるかも不確定ですが、細々とでも続けていければなぁと思っております。差し当たって彼の命日に執り行われる追悼のイベントには参加させて頂きます。
皆様もいつまでもお元気で。
では、また ((ヾ川・ᴥ・。川フリフリ